京都大学総合博物館夏休み学習教室にて、
中学生20人、それに、手伝いの大学(院)生が加わって、
この立体(切頂120胞体の半分からなるドーム)を作りました。
制作してから、みんなで立体のドームの中をくぐって遊びました。
これまでのワークショップで、120胞体や600胞体をベースにした 立体で簡単に作れそうなものはほとんど 作ってしまいました。次に作るとしたら切頂120胞体ですが、 手持ちのロング棒でそのまま作ると直径が3メートルにもなり、 博物館の天井近くの大きさになって しまいますし、構造がスカスカなので自重を支えるのも困難です。部材も足りません。
そこで、全体を作るのではなく、途中で切ったドーム状のものを作ることにしました。 それでも上の方には外から手が届かないのですが、 スカスカな構造なのを逆に活かして、人間が中に入って中から作りあげました。
今回の設計は、大学院生の塚本靖之君が中心となって行いました。
事前に、土台になる部分と、周りの基本となる構造を作っておきました。
この立体を中心から順に作るのなら、対称性を考えながらできるので、
それほど難しくなく作れます。しかし、
切断面から上だけを作るというのは困難を極めます。
この、土台の部分を作るのが一番大変な作業でした。
手前にあるには、120胞体のドームです。
この立体は、いろんな形の四面体をつなげて作ります。
ワークショップの参加者は、まず手慣らしに立方体を作り、
それから、パーツとなる四面体を
手分けして作りました。
この、重さを支える部品の入れ方が重要だったりします。
外側から、中学生が作っていきます。
真ん中で、塚本君が上の方を作っていきます。
もう少しで完成です。
完成したら、みんなでくぐって遊びました。
中に入って記念撮影!
私も、壊さずに中に入ることができました。
左から、3回対称軸、2回対称軸、5回対称軸。