狼と少年

絵: 井原 有美子

透明アクリルで作られているので、屈折率の関係で複雑に見えていますが、上 の写真は、立方体の箱の中に、左図のように正三角形の紙が2枚入っているだけ のオブジェクトです。
これも、Imaginary Cube になっており、立方体の 6つの面方向から見て正方形に見えます。
2枚の紙には、左の狼の絵と少年の絵が描かれています。
左の写真では、裏面のカメレオンの絵も反射して見えています。

これを、ある方向から見ると、少年が狼をねらっているように見えます。 他の方向から見ると、狼が少年に襲いかかる絵に見えます。 また、もう一つの方向から見ると、少年と狼の間に林があって、お互いに見えなく なります。
写真があまりよくないので、絵で示します。
この2つの絵は、つながって平面をうめつくしていきます。
これは、エッシャーの絵にもよく表れる、繰り返し構造です。


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