切頂600胞体

京都大学綜合博物館の入り口、東大路から見える所に、丸くて大きい立体が展 示されています。



近づいてみると、「ここから見て」というラベルと、ガラスに貼られたシールがあります。



そこから見てください。



上の方にも下の方にもあります。



きれいに対称的に見えます。




青は、180度回転で重なる対称(2回対称)、
黄は、72度回転で重なる対称(5回対称)、
赤は、120度回転で重なる対称(3回対称)になってます






2008年1月6日に,N.Y.ストーニ・ブルック大学のジョージ・ハート教授の指導 のもと,約30人の参加者でZome ツールを用いて,切頂600胞体という4次元立体 の3次元射影模型を作成しました。直径190cmの球状の立体です。600胞体の模型 とともに, 京都大学総合博物館の入り口に展示されています。

この立体模型は一見複雑ですが,よく見ていると,4次元の多胞体の構造がわかっ てきます。これを通して,4次元の構造を想像してみましょう。

左から,Zomeツールで作成した切頂600胞体,600胞体,120胞体の3次元射影

解説:
  • 「Zomeツールによる切頂600胞体」(2ページの短い説明)
  • 「切頂600胞体の見方」(丁寧な説明,形の科学会誌,第 22 巻第 3 号, pp.256-265)

  • George Hart 教授は,2007年 12 月30日から2008年1月14日まで,日本学術振興 会の招きで来日されました。前日の2008年1月5日には, "形シューレ" の講演会が京都大学時計台記念館で 行われました。 1月6日は,京都大学総合博物館において,「数学と芸術」というタイトルで, ゾムツールで切頂600胞体の3次元射影を作成するワークショップと,CD を つなげて切頂20面体(サッカーボールの形)を作るワークショップを行いまし た。合わせて70人を超える参加者が,造形を楽しみました。 George Hart 教授のホームページにも,今回のワークショップは紹介されていま す(Some Trip Photos の項目)。