切頂120胞体ドームを作りました!
平成27年8月7日

四次元ドーム(切頂120胞体ドーム)の解説はこちら。



京都大学総合博物館夏休み学習教室にて、
中学生20人、それに、手伝いの大学(院)生が加わって、
この立体(切頂120胞体の半分からなるドーム)を作りました。
制作してから、みんなで立体のドームの中をくぐって遊びました。


これまでのワークショップで、120胞体や600胞体をベースにした 立体で簡単に作れそうなものはほとんど 作ってしまいました。次に作るとしたら切頂120胞体ですが、 手持ちのロング棒でそのまま作ると直径が3メートルにもなり、 博物館の天井近くの大きさになって しまいますし、構造がスカスカなので自重を支えるのも困難です。部材も足りません。
そこで、全体を作るのではなく、途中で切ったドーム状のものを作ることにしました。 それでも上の方には外から手が届かないのですが、 スカスカな構造なのを逆に活かして、人間が中に入って中から作りあげました。
今回の設計は、大学院生の塚本靖之君が中心となって行いました。

事前に、土台になる部分と、周りの基本となる構造を作っておきました。 この立体を中心から順に作るのなら、対称性を考えながらできるので、 それほど難しくなく作れます。しかし、 切断面から上だけを作るというのは困難を極めます。 この、土台の部分を作るのが一番大変な作業でした。 手前にあるには、120胞体のドームです。




この立体は、いろんな形の四面体をつなげて作ります。 ワークショップの参加者は、まず手慣らしに立方体を作り、 それから、パーツとなる四面体を 手分けして作りました。



この、重さを支える部品の入れ方が重要だったりします。



外側から、中学生が作っていきます。



真ん中で、塚本君が上の方を作っていきます。 もう少しで完成です。



完成したら、みんなでくぐって遊びました。



中に入って記念撮影!



私も、壊さずに中に入ることができました。







左から、3回対称軸、2回対称軸、5回対称軸。