ここでは教育用計算機システムの仮想型端末(VDI環境)を利用するためのさまざまな情報を提供していきます.
目次
情報環境機構でも情報は提供されていますので,そちらも参照して下さい.
- 仮想型端末サービス(情報環境機構)
- 仮想型端末の利用 | よくある質問(情報環境機構)
仮想型端末
- 日本語への切替と漢字変換
ログインしたら言語を「Japanese (Mozc)」に設定します (※ログインするごとに1回設定します)言語設定 画面右上の『ja▼』 [Ctrl]+[Space]
日本語と英数字の入力を切り替えるには次のようにします.
「英数字/日本語」の入力切替
[半角/全角] 画面右上の『A▼』→「Input Mode」(※)
この方法で日本語が入力できない場合,Emacsであれば, 別の方法を利用できます(Emacsでの日本語入力). - 文字のコピーとペースト
マウス操作で文字をコピー,ペーストできます.- コピーしたい部分をマウスでドラッグして選択する
- 貼り付けたい場所を左クリックで選択してから中ボタン(ホイール)を押す
- 仮想型端末の利用終了
仮想型端末を開いているブラウザのタブを閉じれば「切断」されます. 仮想型端末が動いている間は再度「接続」できます.
VDIの時間外利用のための予約
授業時間外にVDIを使う場合には予約が必要です.次のページに予約方法の説明があります.
なお予約するのは「Ubuntu」(Linux)です.Windowsではありません.
授業時間については自動的に毎週予約が入ります.自分で予約する必要はありません.
VDI利用におけるトラブル
VDIが正常に動作しない場合,次のページを参照して対処してみてください. 授業中はもちろん直接質問してください.
授業用に予約済みのVDIが動作しない場合,自学自習用に予約をとって, そちらに接続してみてください.
端末(Terminal)
「端末」(Terminal)上で「コマンド」を指定することで,さまざまな処理を実行できます.
- 「端末」を起動する
[Activities]からDockを開いてモニタ(PCの画面)のアイコンを選択すると, 「端末」のウインドウが開きます. - 端末上でのコマンド実行
端末では「プロンプト」(prompt)が表示されている状態で「コマンド」を入力して,[Enter]でコマンドを実行します.
コマンドでは,まず最初に「コマンド名」を指定して,それにつづいて処理対象のファイルなど必要なデータがあれば,それらを空白で区切って並べます.
たとえば次のコマンドでは(現在参照しているフォルダの)ファイル一覧を表示します. ここでは「$」が端末画面に最初から出ている「プロンプト」を表しています.これは入力しません(「$」より後の部分を入力します). 最後の「⏎」は[Enter]キーを表します([Enter]はコマンド入力の完了を意味する).$ ls ⏎[参考] 端末の画面では「シェル」(shell)というソフトウェアが実行されています. シェルはコマンドを実行するためのさまざまな仕組みを提供しています. ファイルのコピーなど,ファイルを指定するコマンドでは, 基本的には「現在参照中のフォルダ」(current working directory)のファイルが対象となります(もちろん他のフォルダのファイルを指定することもできます). シェルが参照するフォルダ(current working directory)は変更可能です.プロンプトはコマンドを受け付ける状態になっていることを示しています. 行頭にプロンプトが表示されていないときは,コマンド実行中であることを意味します.
ファイルのコピー,名前の変更,削除,ファイルの圧縮等々, 利用可能なコマンドは大量にありますが,それらをすべて記憶する必要はありません. 授業でよく使われるコマンドは自然に憶えることになるでしょう. - コマンド履歴の利用と編集
端末上で同じコマンドを何度も繰り返し実行することがあります. そのようなとき,毎回コマンドを入力する必要はありません. コマンドの履歴を利用することで,入力の手間を大きく軽減できます.$ [↑]このように上向きのカーソル(矢印)キー[↑]を押すと,直前に実行したコマンドが表示されます.そこで「Enter」を入力すれば,直前のコマンドを再実行できます. さらに[↑]を続けて押すとこれまでに実行したコマンドの「履歴」を過去に向かって順に遡って呼び出すことができます. 過去のコマンドはそのまま実行するだけでなく,編集して実行することもできます. なお[↑]を押しすぎた場合には[↓]を押します.[↑][↓]で履歴を自由に参照できるわけです. - ファイル名の補完([Tab]キーの利用)
コマンドでは処理対象となるファイルを指定することがよくあります. そのときファイル名を最初から最後まで入力しなくても済むことが少なからずあります. ファイルを指定するには「対象となるファイルを絞り込むのに必要な文字」だけ入力すれば十分です.残りは自動的に補完できます.
ファイル名の補完には[Tab]を使います. ここで例を挙げてみます(statはファイルのサイズ,作成日時などを調べるコマンドです).$ stat a[Tab]この例ではファイル名として[a][Tab]と入力しています. このとき「a」から始まるファイルが一つしかなければ,ファイル名の残りの部分が自動補完されます. 一方「a」から始まるファイルが2つ以上あれば, 可能な範囲でファイル名が補完されます. たとえば「a」から始まるのが, 「a000.txt」「a001.txt」「a002.txt」なら,「a00」までは共通ですので, そこまでが補完されます(残りの部分は指定しない限り自動では決められません). そのような場合には,もう一度[Tab]を押すと 候補が列挙されますので,対象を絞り込むのに必要な文字を入力します. このような操作を適宜繰り返すことでファイルを指定できます.
Emacs
いずれかの授業で「初期設定」は済んでいるものとします.
- 起動方法
次のようにメニューを辿ってEmacs(GUI)を選択してください[Activities]→[Show Applications](Dockの一番右のアイコン)
Emacsが起動したら,ファイルを新しく作成するか,既存のファイルを開いて作業を開始します(注意: 初期画面を使って作業するのは避けてください). - ファイルの読込と保存など
Emacsの上部のメニューバーの[File]を使います.
ファイルを開く [Open File] ファイルを作成する [Visit New File] ファイルを保存する [Save] ファイルに名前を付けて保存する [Save as...] - 複数のファイルを編集する
Emacsではファイルを同時に2つ以上開いて編集できます. 編集するファイルは画面上部のメニューバーの[Buffers]で切り替えられます.
RubyファイルとEmacsの関連づけ(Files)
ファイルブラウザ(Files)でRubyファイルをダブルクリックしたときに Emacsで開くように設定できます.
- [Activities]からDockのファイルブラウザ(キャビネットのアイコン)を開きます.
- (どれでもよいので)Rubyファイルを一つ選んで,右クリックでメニューを開いて最後の「Properties」を選びます
- 「Properties」のウインドウが開くはずです.ここで「Open with」のタブを開きます
- 「Open with」のタブでEmacs(GUI)を選択して[Set as default]を押します.
以上で設定は終了です.Propertiesのウインドウは閉じて下さい.
日本語入力のためのWork-Around
日本語が想定されている方法で入力できない場合,以下を試してみてください.
Emacsでの日本語入力
Emacsでは次のようにして,英数字入力と日本語入力を切り替えられます.
英数字/日本語切替 | [Ctrl]+[ \ ] |
日本語モードに切り替えたら,ローマ字で入力して, [SPACE]で変換して[Enter]で確定します.
なおこの方法が利用できるのはEmacsのみです.
クリップボードを利用した日本語入力
VDIのデスクトップに備えられているクリップボード機能を使って, 自分のPCのシステムで日本語を入力して,VDIのデスクトップに送り込むことができます.
VDIのデスクトップの右上にあるMenuBox(下の画像の左から2番目)を開くと, 画面の左側にVDIのクリップボードが表示されます. VDIのデスクトップ内のウインドウで, 「コピー」「切り取り」を行うと,その結果がクリップボードに反映されます. クリップボード自分のPCのウインドウとして書き換えることができます. そこでクリップボードに書き込んでから,VDIのデスクトップのウインドウで 「貼り付け」を行うとクリップボードの内容を取り込むことができます.
