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Miniconda(MacOS版)のインストール方法

ここではMinicondaをMacOSにインストールする手順について示します.

担当者の手許にMacOSの環境がないため,以下は収集した情報をもとに記述しています. 予めご了承ください.

もくじ

  1. [注意] インストールにあたっての注意
  2. インストーラのダウンロード
  3. [OPTION] インストーラのチェック
  4. インストール
  5. テスト
  6. Pythonのアップデート

[注意] インストールにあたっての注意

インストーラをダウンロードした後,『ターミナル』を利用してインストールします. 以下を順によく確認しながら作業してください.

インストール先に指定するフォルダのパス(path)に日本語の文字(いわゆる全角文字)が含まれている場合にはMinicondaはインストールできないかもしれません. パスとは「/users/foo/miniconda3」のようなファイルシステムでのフォルダの位置情報のことです. 典型的にはアカウント名が日本語の場合には問題になりえます. その場合には英数字の名前のアカウントを追加で作成して,そのアカウントを使って作業すれば問題を避けられるでしょう.

MacOSでは「アカウント名」は(いわゆる)半角の英数字のみで構成されるようです(フルネームは日本語でも可).

インストーラのダウンロード

まずMinicondaのサイトからインストーラ(installer)をダウンロードします.

このページの「Latest Miniconda installer links」から 自分のPCに合わせて,macOS版のうち次のいずれかをダウンロードしてください.

最近の製品であれば,おそらく「Apple M1」のはずです. ダウンロードすべきinstallerを確認する方法は次の通りです.


  Apple メニュー(画面左上のリンゴのアイコン) >「この Mac について」

 「チップ」が「Apple」の製品であれば「Apple M1」を選ぶ.
 「プロセッサ」が「Intel」のものであれば「Inte x86」を選ぶ

ダウンロードされるファイルの名前は次の通りです.


Apple M1版:  Miniconda3-latest-MacOSX-arm64.sh
Intel x86版: Miniconda3-latest-MacOSX-x86_64.sh

インストーラのリンクをクリックしてもダウンロードできない場合には,リンクの上でメニューを開いて(※),リンク先を保存するオプションを選択してください.

(※) [Control]を押しながらリンクをクリックするか,リンクをクリックするときに指2本を使う.

[OPTION] インストーラのチェック

このステップはオプションです. スキップして「インストール」に進むこともできます.

インストーラをセキュリティソフトでスキャンしたり,「ハッシュ値」(ファイルの指紋のようなもの)を確認したりすることで,インストーラが不正なものでないことをチェックしてみることができます.

ハッシュ値を確認するには「ターミナル」が利用できます(アプリケーション > ユーティリティ). ターミナルを起動して,まず次のように入力します. 最後の「256」の後に空白を入れておいて下さい(が空白文字を表しています).


  shasum␣␣

画面には「プロンプト」(...$)が表示されているでしょう. それに続いて上のコマンドを入力します. 大文字小文字は区別されます.空白も指定している通りに入力してください.

ここでインストーラのファイルをターミナルの画面にドラッグ&ドロップすると, ファイルの「パス名」が貼り付けられます(次に示すのは例です.ダウンロードしたファイルとファイルの置き場所によって,実際には出てくる「パス名」は異なります).


  shasum -a 256 /Users/foo/Downloads/Miniconda3-latest-MacOSX-arm64.sh

最後に[Enter]を押します.


  shasum -a 256 /Users/foo/Downloads/Miniconda3-latest-MacOSX-arm64.sh 

結果として「ハッシュ値」が表示されるはずです.それがMinicondaのサイトのインストーラの隣に掲載されている値(SHA256 hash)と一致しているかどうかを確認します. なおサイトに掲載されているhashは画面から右にはみ出している場合もありますので,注意してください.

インストール

インストールには「ターミナル」を利用します(アプリケーション > ユーティリティ). ターミナルを起動して,まず次のように入力します. 「bash」の後に空白を入れておいて下さい(が空白文字を表しています).


  bash 

画面には「プロンプト」(...$)が表示されているでしょう. それに続いて上のコマンドを入力します.

ここでインストーラのファイルをターミナルの画面にドラッグ&ドロップすると, ファイルの「パス名」が貼り付けられます(次に示すのは例です.ダウンロードしたファイルとファイルの置き場所によって,実際には出てくる「パス名」は異なります).


  bash /Users/foo/Downloads/Miniconda3-latest-MacOSX-arm64.sh

最後に[Enter]を押します.


  bash /Users/foo/Downloads/Miniconda3-latest-MacOSX-arm64.sh 

インストール中にいくつか確認事項が出てきます. 推奨される設定を変えずに最後まで進めていけばよいでしょう. ライセンスが表示されたら,[Enter]を押すとスクロールできるはずです.ライセンスへの同意については「yes⏎」と答えます(同意できない場合は「no⏎」と答えることになります). 後は質問が出てきたら[Enter]で進めていきます.

テスト

Minicondaをテストしてみることにします.

インストールでも用いたターミナルを使います. インストール後,一度ターミナルを閉じてから,再度起動して,次のコマンドを試してみて下さい.最後に[Enter]を押します. インストールされているパッケージ一覧の情報が表示されるはずです.

  condalist 

パッケージ一覧が表示されれば,インストールは完了しているでしょう.

画面には「プロンプト」((base)...$)が表示されているでしょう. 「conda」と「list」の間に空白を入れて下さい.

Pythonのアップデート

さきほどのテストにつづいて,ターミナルで次のように入力します.

  condaupdatepython 

これでMinicondaのメインの構成要素であるPythonを最新版にアップデートします.

EDA演習のための追加パッケージのインストール

EDA(Exploratory Data Analysis)の演習を行う場合には,次のページの説明にしたがって, 追加のパッケージをインストールしてください.

なおEDAの演習には取り組まず,プログラミングの演習のみに取り組む場合には,この追加パッケージのインストールは不要です.

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