フラクタル I-cubeの世界

フラクタル図形はよく,非整数の次元(フラクタル次元)を持つ図形として紹 介されますが,「非整数の次元を持つことができる」のであって,整数をとっ てはいけないということではありません。ここに紹介するのは,3次元空間内に 実現された,フラクタル次元(相似次元)2のフラクタル(自己相似)立体図 形です。

フラクタル立体図形に光を当てると,複雑な影を見せてくれます。(ここでは 縮小写像が回転を含まない自己相似図形だけを考えているので,影もフラクタ ル平面図形になります。)そして,それは,立体を回転させると,連続に変化 していきます。ここで紹介する立体は,2次元なのに,立方体と同じように3つ の直交する方向(x, y, z 軸)から見ると正方形に見えるという性質(この性質 を持つ立体を,Imaginary Cube, または I-cube と呼んでいます)を持っつも のです。(中には,6つの方向から見て正方形に見えるものもあります。)

そのような立体図形を空間内で回転させるアプレットを製作しました。立体を 回転させると,正方形に見えていたものが,どのように変化するか,楽しんで ください。

このアプレットを楽しむには,Java2 のプラグインが必要です。


アプレットの使い方

右側の操作盤の上の段に,2つ,数字を選べる部分(コンボボックス)があり ます。左側のコンボボックスで分割の個数 n を2,3,4,5から選びます。 すると,n × n に分割するパターンが,右側のコンボボックスに表示されるの で,それから1つ選びます。その右の Next ボタンは,分割のパターンを次のものに移動します。

最初は,立体は,正方形に見える方向から見ています。

↑,↓,→,←,\↑,↓\ は,立体の回転ボタンです。矢印の方向に,5度 だけ回転します。Go を押すと,前に回転させた方向に,回転をし続けます。それは, Stop でとまります。Reset で,最初の正方形に見える位置に戻ります。