ここではEmacsのいくつかの設定について,カスタマイズの方法を説明します.
もくじ
テンプレートのカスタマイズ
この授業ではRubyのファイルを作成すると,次に示す内容が自動的にファイルの先頭に書き込まれるようになっています.
# -*- mode: ruby; coding: utf-8 -*-
# Time-stamp: <>
=begin
所属:
氏名:
学生番号:
難易度(5段階評価):
感想など(任意)
=end
この仕組みは,ファイルの新規作成の際に「テンプレートファイル」を取り込むことで実現されています. そこでテンプレートファイルを変更しておけば,取り込む内容も変更されることになります. たとえばテンプレートファイルに所属,氏名,学生番号を書き込んでおくこともできます.
テンプレートファイルをEmacsで編集するには次のようにします.
- Emacsのメニューから「File→Open File」を選ぶ
- ファイル選択画面で「Show hidden files」にチェックを入れる
- 次のファイルを指定して開く
.emacs.d > template > template.rb - template.rbを編集する
- template.rbを上書き保存する(File→Save)
なおファイルを保存するとテンプレートファイル2行目の最終更新時刻(タイムスタンプ; Time-stamp)が自動的に更新されます.それはそのままで問題ありません. 「Time-stamp」の行が書かれているファイルを保存すると,保存するたびにタイムスタンプが更新されるようになっています. そこで「template.rb」に書き込まれた時刻は新たに作成するファイルに一旦そのまま取り込まれますが, そのファイルを編集して保存すれば,時刻は自動的に更新されます.
フォントのカスタマイズ
Emacsで文字の表示に用いるフォントを設定することができます.
- 設定の確認用に適当なファイルを予め開いておく.
- メニューの「Options→Set Default Font」を選ぶ.
- フォント選択画面でフォントとサイズを指定する. 画面に表示されるサンプルで,少なくとも日本語が表示されることを確認しておく. たとえばフォント名が日本語のもの(たとえばIPAフォント)か, Notoフォントで「JP」が名前に入っているものが候補となる.
- [Select]で決定する.
- フォントを選び直す場合は2に戻る.
これでフォントが変更されます. ただし以上による設定は一時的なもので,Emacsを終了するとフォントの設定はリセットされてしまいます. 変更した設定を保存するには次のようにします.
- Options→Save Options