もくじ
- 手間を省く --- emacsでの切り貼り
- 元に戻す --- emacsでのundo
- プログラムをこまめにsaveしよう
- ファイルに修正の痕跡を残そう
- emacsで混乱したら
- irbによるテスト
- シェルの活用法
- プログラムにコメントを書こう
手間を省く --- emacsでの切り貼り
プログラムでは,同じような行をたくさん作ることもあるでしょう. しかし,そのようなときにすべて手で入力するのは,いかにも面倒ですし, そんなことをやるのは無駄です. そのような場合には,エディタの機能を利用して,必要なだけコピーを作っておいて,少しずつ修正していくべきです.
一般にエディタには,切り貼りの機能があります. もちろん,emacsにも切り貼りの機能があります. emacsでは,切り貼りのことをkill&yankといいます. これを実行する方法はいくつかありますが,もっとも簡単なのは次のものです.
[Ctrl]+[k] | カーソルの位置から行末までをkillする(切り取る) |
[Ctrl]+[y] | 切り取ったテキストをyankする(貼り付ける) |
[Ctrl]+[k]を行頭で実行すれば1行を切り取ることができます. また[Ctrl]+[k]を連続して実行すれば,2行以上を1回で切り取ることができます. 切り取った部分は,[Ctrl]+[y]で貼り付けられます. 2行以上を切り取った場合でも,1回の[Ctrl]+[y]ですべて貼り付けられます. また[Ctrl]+[y]を繰り返せば,何度も貼り付ける(たくさんのコピーを作る)ことができます.
元に戻す --- emacsでのundo
間違ったことをしてしまった場合でも,元の状態に戻すことができます. そのような操作のことをundo(アンドゥ)といいます. emacsでは,次のコマンドでundoできます.
[Ctrl]+[x] [u] | [Ctrl]+[_] | Undo(どちらでも可) |
undoを繰り返し行うことで,どんどん前の状態に戻していくことができます. つまり,(操作情報が残っている限り)今までに自分の行った編集操作を1つづつ前へ前へと遡っていくことになるわけです. なおundoを行った後に[Ctrl]+[g]を入力して, 再びundoを行うとundoのundo(undoする前に戻す,undoの取消し)をすることができます.
プログラムをこまめにsaveしよう
プログラムを延々と書いた挙げ句,保存(save)する前に誤って消してしまったら泣くに泣けません. プログラムに限りませんが,ファイルを作成しているときは,こまめに保存(save)をすることをお奨めします.
emacsでのファイルの保存(save)のコマンドは[Ctrl]+[x] [Ctrl]+[s]です. プログラム作成中は,節目ごとにsaveするようにして下さい.
ファイルに修正の痕跡を残そう
さて,プログラムを書いていると,一度作ったものを手直ししたくなるときがあります. そのとき,修正する部分を消して,新しいものを書いてもよいのですが, そうしてしまうと,あとで元に戻したくなったときに困ってしまいます.
そこで修正を行うときには,とりあえず元の状態を残しておくことをお奨めします. それにはいくつかのやり方が考えられますが, 修正前の部分をコメントアウトして残しておくのが簡単でしょう. もちろん,修正箇所をもとに戻すことがないようなら,元の部分は消してしまっても構いません.
また,修正が大規模になる場合には,一度ファイルを別名で保存しておくことも考えられます. ファイルのコピーを作っておくわけです.
emacsで混乱したら
コンピュータでは,いろいろなことができます. そのため,却って,そうとは気づかずに自分が思いもしなかった操作をしてしまうこともあります.
emacsで間違ったコマンド入力をしたり, 何が起きているのか分からない状況になってしまったときは,cancelをかけてみると, 元に戻せることがよくあります. cancelの方法は次の通りです.
[Ctrl]+[g] | キャンセル |
これで現在実行している処理を取り止めます. [Ctrl]+[g]を何回押しても構いません このときミニバッファには次のように表示されます.
irbによるテスト
irbを使うとファイルを作成しなくてもRubyについていろいろとテストをすることができます.
irb(Interactive RuBy)は,入力されたRubyの式をその場ですぐに評価(処理)します. GNOME端末でirbと入力するとirbがスタートします.
$ irb irb(main):001:0>
「irb(main):001:0> 」のようなプロンプトが表示されたら, それに続いてRubyの式を入力して,最後に[Enter]を入れて下さい. その場ですぐに結果が示されます. 変数も使えます.定義した変数はirbを終了するまで保持されます.
$ irb irb(main):001:0> x = 2 => 2 irb(main):002:0> y = x * 3 => 6 irb(main):003:0> [Ctrl]+[d] # irbの終了 $
irbを終了するには[Ctrl]+[d]を押すか,式として「exit」と入力します. なおirbでは履歴を使うことができます([↑][↓])
シェルの活用法
プログラムを実行するときに過去の履歴(ヒストリ)を利用したりすると便利です. 次のページを参考にして下さい.