課題
学術的な活動の成果を文書にまとめて報告することを考えます.
どのように文章を作成すればよいでしょうか.
なお何らかのテーマのもとでの一連の学術的な活動を経て,報告する成果はすでに得られていると仮定します.
つまり報告する内容の素材となるデータはすでに手許にそろっているとします.
本課題では,各種の文献を利用して,文書作成における心得,
文書作成の作業の方法,文書の構成・表現などについて,考慮すべきことをまとめて提出してください.
ここでは学術的な成果がすでに得られていて,その成果をまとめて報告する文書を作成できる状態になっている(と認識している)という前提で, 文書を作成する際に心がけるべきこと,文書作成の技法などを知ることを目的とします. たとえ十分な成果を挙げたとしても,それをうまく伝えることができなかったとすれば,もったいないことになります. 具体的な報告の内容によらず,よい文書を作成するために知っておくべきこと,心がけるべきことはあります. それらを知っておくことは,今後,レポートや論文を書くために必要なことであると考えます.
課題への取り組み方
- 文献からの情報収集
今回の課題では関連文献から情報を収集して知見をまとめることを想定しています. 「レポートの書き方」「論文の書き方」のような文献を探して利用してください. オンラインの文献でも問題ありません(情報の質はよく吟味してください). 利用する文献の数は指定しません. 大量に参照する必要はありませんが,たとえば一つの文献から得られる情報のみで十分かどうかはよく検討してください. たとえば出版されている書籍であっても,記載されている内容が常に適切であるとは限りません. - 解答の記述方法
この課題の解答としては,文献から得られた知見をリストで列挙して提出することを想定しています. リストは内容で適宜分類して階層化してください(書籍の目次をイメージしてもらうとよいでしょう).
1 〇〇について ・ ★★するようにする ・ □□に気をつける 2 △△について : 3 ... : 4 ... :
- 文献情報の提示
利用した参考文献を特定できる情報を提示してください. オンラインの文献についてはURLとアクセス日も示してください.
対話型AIなどの生成AIの利用について
この課題については,ChatGPT,Gemini,Copilotなどの対話型AIに質問したり,PerplexityのようなAI検索エンジンで調査したりすることで,まとまった情報を得ることができるでしょう.
しかし対話型AI等の生成AIから得られた回答をそのままコピーして提出することは,第三者の回答の利用(剽窃),第三者による課題の代行の利用に相当します. またそのように課題を丸投げしただけでは,おそらく自分の中に残るものはほとんど何もないでしょう. コストをかけずに簡単に得られた情報は簡単に忘れてしまうものです. 自分で参考文献を調べてまとめる過程があるからこそ, 自分で考えて,自分の中に知見が定着するのではないかと思います.
なおこれまでの私(日置)の経験では,本当に使えるライティングスキルを身につけるには実践あるのみだろうと考えています. 適切な文章をまとめ上げるのは一筋縄にはいかないことだと思っています.