ここで興味があるのは,底辺の辺の長さに対して,高さが
√3/2√2 である反三角錐台です。
そのような反三角錐台を, T と呼ぶことにします。
この反三角錐台は,見る方向を選べば,正方形
に見えます。
この反三角錐台は,もう一つ面白い性質を持っています。
3次元の座標軸の上で,
正の方向と負の方向に同じ距離の点を結べば,正八面体ができます。
それに対し,
正の方向1に対し負の方向2の距離の点を結べば,T ができます。
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正八面体 | 反三角錐台 |
それでも,先ほど正方形になった6つの方向から見ると,正方形のままです。
この操作を,無限に繰り返した極限の図形を考えても同じです。
3方向か
らみて正方形に見える相似次元2の自己相似図形(フラクタルな I-cube)にな
ります。
下のアプレットで,この立体を, x 軸,y 軸,z 軸の回りで回転させることが
できます。
いろんな方向から見てください。
Java2 に対応したブラウザで見てください。
なぜ正方形に見えるのか?
それについては, フラクタル Imaginary Cube の解説
および,
数学セミナー 2006年10月号の説明をごらんください。
この立体を回転する途中に見える形をいくつか載せておきます。
一つの立体を回転させる途中に見える図形の多彩さを味わってください。