Zome で作る、4次元立体の3次元射影模型

切頂600胞体
2008.1
Rectified600胞体
2010.8
120胞体&600胞体
2011.8

ゾムツールは、数学的な立体模型を作る道具です。頂点をなす白いボールとボー ルとボールをつなぐ3色の棒(それぞれ、3−4種類の長さがあります)から なっています。ゾムツールを用いると、主に、正12面体や正20面体と同じ 対称性を持つ立体を作ることができます。詳しくは、 ジャパン・ゾム・クラブのホームページ などをご覧ください。

三次元空間における正12面体と正20面体に対応するような四次元立体とし て、正120胞体と正600胞体があります。もちろん、四次元立体そのもの をこの三次元空間に作ることはできませんが、丁度、三次元の立体に対して写 真をとると二次元の紙の上での表現になるのと同じように、四次元立体も座標 を一つ忘れることにより、三次元での表現になります。(これを、四次元立体 を三次元に射影するといいます。)

四次元立体である正120胞体と正600胞体を三次元に射影した立体の模型 は、ゾムツールを用いて作ることができます。それだけではなく、この2つの 四次元立体の中間的な形状をした16種類の四次元立体は、その 三次元射影をゾムツールで作ることができます。 その中でも、この両者の本当の中間 上のリンクは、両端の正120胞体 京都大学綜合博物館の入り口、東大路から見える所に、丸くて大きい立体が展 示されています。



近づいてみると、「ここから見て」というラベルと、ガラスに貼られたシールがあります。



そこから見てください。



上の方にも下の方にもあります。



きれいに対称的に見えます。




青は、180度回転で重なる対称(2回対称)、
黄は、72度回転で重なる対称(5回対称)、
赤は、120度回転で重なる対称(3回対称)になってます





2008年1月6日に,N.Y.ストーニ・ブルック大学のジョージ・ハート教授の指導 のもと,約30人の参加者でZome ツールを用いて,切頂600胞体という4次元立体 の3次元射影模型を作成しました。直径190cmの球状の立体です。600胞体の模型 とともに, 京都大学総合博物館の入り口に展示されています。

この立体模型は一見複雑ですが,よく見ていると,4次元の多胞体の構造がわかっ てきます。これを通して,4次元の構造を想像してみましょう。

左から,Zomeツールで作成した切頂600胞体,600胞体,120胞体の3次元射影

解説:
  • 「Zomeツールによる切頂600胞体」(2ページの短い説明)
  • 「切頂600胞体の見方」(丁寧な説明,形の科学会誌,第 22 巻第 3 号, pp.256-265)

  • George Hart 教授は,2007年 12 月30日から2008年1月14日まで,日本学術振興 会の招きで来日されました。前日の2008年1月5日には, "形シューレ" の講演会が京都大学時計台記念館で 行われました。 1月6日は,京都大学総合博物館において,「数学と芸術」というタイトルで, ゾムツールで切頂600胞体の3次元射影を作成するワークショップと,CD を つなげて切頂20面体(サッカーボールの形)を作るワークショップを行いまし た。合わせて70人を超える参加者が,造形を楽しみました。 George Hart 教授のホームページにも,今回のワークショップは紹介されていま す(Some Trip Photos の項目)。