イマジナリーキューブ

フラクタルの影が面積をもつ方向

シェルピンスキー四面体,H-フラクタル,T-フラクタルの 3 個のフラクタルイマジナリーキューブは,光をあてる方向によって,正方形をはじめとする面積を持つ影をもつ場合と,面積が0の影をもつ場合がありました。どういう時に面積をもつ影ができるのでしょうか?

上図のように,これらのフラクタルを辺の長さが 1 の箱に入れた状態で考えましょう。そして,箱の左手前の頂点を原点にして,箱の3辺を x, y, z 軸とし, (a, b, c) という座標から原点に向けて光をあてて影を作っているとします。その時に,次のことが成り立ちます。

H-フラクタルの場合に T-フラクタル の場合より光をあてて正方形になる方向がたくさんあるのは,H-フラクタルがダブルイマジナリーキューブであることと関係しています。

この結果は,これら3個のフラクタルをより一般化した Layered Fractal Imaginary Cube に対して証明がされています。詳細は, この論文 をご覧ください。

具体例

具体例でこのことを確認してみましょう。

上の絵と射影方向から,どんな影ができるか想像しながらご覧ください。